「まつ毛育毛剤ランキング」と検索してみたものの、種類が多すぎて選べない。本当に伸びる製品はどれなのか、医療用とドラッグストアなどで買える市販品で効果は違うのか、色素沈着のような副作用は大丈夫なのか…。たくさんの情報があふれていて、何を信じたらいいか分からなくなってしまいますよね。
そのお気持ち、よくわかります。私自身も気になってしまい、まつ毛育毛剤のランキング情報や効果、成分について徹底的にリサーチしてみました。
この記事では、医療用医薬品から手軽な市販品まで、2025年の最新情報に基づいたまつ毛育毛剤・美容液を比較し、皆さんの疑問を解消していきます。
記事のポイント
- 医療用医薬品と市販品のまつ毛美容液の違い
- 【2025年版】目的別のまつ毛育毛剤・美容液ランキング
- 色素沈着など副作用のリスクと安全性
- ドラッグストアで買えるプチプラ製品の選び方
まつ毛育毛剤?まつ毛美容液?まずは定義の違いを知ろう

「まつ毛育毛剤」と「まつ毛美容液」、似たような言葉ですが、実は明確な違いがあります。ランキングを見る前に、まずはこの基本的な違いを整理しておきましょう。ここを理解していないと、期待する効果と違う製品を選んでしまう可能性があります。
「育毛剤」と「美容液」の目的の違い
私たちが一般的に「まつ毛育毛剤」と呼んでいるものには、大きく分けて2種類あります。
- 医療用医薬品(育毛剤): 目的は「育毛・治療」です。
- 化粧品(美容液): 目的は「保湿・補修・ハリコシUP」です。
AGAのヘアケアと同じですね。AGA治療薬が「発毛」を目指すのに対し、市販の育毛剤(医薬部外品)やスカルプケア製品は「頭皮環境を整える」のが目的であるのと似ています。
医療用医薬品(育毛)と化粧品(補修・保湿)
最大の違いは、「毛周期(ヘアサイクル)に直接働きかけるか否か」です。
医療用医薬品(育毛剤)
国内で唯一承認されている成分「ビマトプロスト」を含むもので、これは「睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)」という病気の治療薬です。まつ毛の「成長期」を延長させることで、まつ毛を長く・太く・濃くする効果が臨床試験で認められています。ただし、毛の「数」を増やす効果(発毛効果)ではない点に注意が必要です。これは医師の処方が必ず必要になります。
化粧品(まつ毛美容液)
ドラッグストアやバラエティショップ、通販などで買える製品のほとんどがこれにあたります。 これらは医薬品ではないため、「育毛」効果は謳えません。主な役割は、ペプチドやヒアルロン酸、パンテノールといった保湿・補修成分によって、今生えているまつ毛にハリやコシを与えたり、まぶたの環境を整えたりすることです。これにより、まつ毛が抜けにくくなったり、健康的に見えるようになったりする効果が期待できます。
- 医療用(育毛剤): まつ毛を「育てる(長く・太く・濃く)」。医師の処方が必要。
- 化粧品(美容液): まつ毛を「ケアする(保湿・補修)」。ドラッグストアなどで購入可能。
どちらが良い悪いではなく、目的が違うということを理解するのがスタートラインです。
【医療用】効果最優先なら「ビマトプロスト」

「とにかく長さを出したい」「確実な効果が欲しい」という場合は、医療用医薬品が選択肢になります。データを重視する私から見ても、臨床試験の結果があるのは大きな判断材料になります。
グラッシュビスタ:国内唯一の承認薬
グラッシュビスタは、日本で唯一、厚生労働省から「睫毛貧毛症」の治療薬として製造販売が承認されている製品です[1]。 有効成分は「ビマトプロスト」。もともとは緑内障の治療薬(点眼薬)として使われていましたが、その副作用としてまつ毛が伸びることが分かり、美容目的に応用されたという経緯があります[2]。
臨床試験では、16週間の使用で約8割の被験者にまつ毛の長さ・太さの改善が認められたと報告されています[3]。 これは非常に高い数値ですね。 ただし、使用をやめると数ヶ月かけて元の状態に戻ってしまうため、効果を維持するには継続的な使用が必要です[4]。 価格はクリニックによって異なりますが、目安として1箱(約70日分)で19,700円程度、月額換算すると約7,880円となります[6]。
ルミガン:グラッシュビスタとの違いと価格
ルミガンも、グラッシュビスタと同じ「ビマトプロスト」を有効成分とする医薬品です。 違いは、グラッシュビスタが「まつ毛用」として専用のアプリケーター(塗布用のブラシ)とセットで承認されている製品であるのに対し、ルミガンは本来「緑内障用の点眼薬」である点です。
有効成分は同じため、まつ毛への効果は同等とされています。クリニックによっては、ルミガンをまつ毛用に処方している場合があり、価格がグラッシュビスタよりも安価(例:5,500円程度)な場合があります[2]。 ただし、ルミガンは本来点眼薬であり、まつ毛に塗るための専用アプリケーターは付属していません。そのため、衛生面や塗布量の管理にはより一層の注意が必要です。
医療用医薬品の副作用と注意点(色素沈着など)
確実な効果が期待できる反面、最も気になるのが「リスク」の部分です。医薬品である以上、副作用の可能性はゼロではありません。
- 色素沈着: 薬剤がまぶたに付着することで、目の周りが黒ずむ(シミのようになる)ことがあります。
- 眼瞼(まぶた)のかゆみ・赤み
- 虹彩(黒目)の色が濃くなる: 日本人では稀とされていますが、報告はあります。
- 眼瞼下垂(まぶたが下がる)
特に「色素沈着」は比較的報告の多い副作用です。これを防ぐためには、塗布時に薬剤がまつ毛の生え際以外にはみ出さないように注意し、もし付着したらすぐに拭き取ることが重要です。
こうしたリスクをきちんと理解し、管理してくれる医師のもとで処方してもらうことが、医療用医薬品を使う上での絶対条件だと私は考えます。
【市販・プレミアム】人気のまつ毛美容液ランキング
「医薬品はちょっとハードルが高い」「まずは手軽にケアから始めたい」という方には、市販の「まつ毛美容液(化粧品)」がおすすめです。 ここでは、口コミや実績が多く、価格帯は高めでも人気のあるプレミアムな製品を比較しました。
1位:ラッシュアディクト
SNSや美容系メディアでの口コミ実績が非常に多いのがラッシュアディクトです。 価格は1本11,000円(税込)と高額ですが、内容量が5mlと多く、約3ヶ月持つため、月額換算では約3,667円となります[7]。 特徴的な成分は「ナノペプチド複合体」。アットコスメなどの口コミを見ても、「長さが出た」「ハリ・コシが強くなった」という声が多く、特に「長さ」を求める人に支持されている印象です。サロン専売品となっていることが多いのも特徴ですね。
2位:EMAKED(エマーキット)
EMAKED(エマーキット)も、ラッシュアディクトと並んで非常に人気の高い日本製の美容液です。 価格は1本6,600円(税込)で、内容量は2ml(約2ヶ月分)。月額換算では約3,300円ですアットコスメの口コミ数はラッシュアディクトよりも多く、特に「濃さ(ボリューム)」の改善に定評があるようです。ラッシュアディクトと比較されることが多いですが、どちらも「伸びる」と高い評価を得ている製品です[8]。
3位:SENSAI ラッシュコンディショナー
カネボウ化粧品が展開する高級ブランド「SENSAI」の製品です。美容雑誌VOCEの検証では総合2位を獲得しています[9]。 価格は5,500円で内容量が10mlと大容量。約3〜4ヶ月使えるため、月額換算で約1,375円~1,833円という驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。 成分としてはシルク(加水分解シルク)などが配合されており、補修成分が充実しています。高級ブランドのケアをコスパ良く試したい方に向いていると言えます。
どちらも非常に人気ですが、口コミを分析すると以下のような傾向が見えました。
- ラッシュアディクト: 「長さ」を重視する人向け。内容量が多く、1本で長持ちする。
- エマーキット: 「濃さ・太さ」を重視する人向け。口コミ数が非常に多く、信頼性が高い。
どちらもペプチド系の成分を配合しており、高い補修効果が期待できる製品です。
【中価格帯・プチプラ】通販やドラッグストアで買えるランキング

「まずは続けやすい価格で試したい」「ドラッグストアで手軽に買いたい」という方には、中価格帯やプチプラの製品が人気です。
1位:UZU BY FLOWFUSHI まつげ美容液
美容雑誌VOCEの検証で、並み居る高価格帯の製品を抑えて総合1位を獲得したのが、このUZUです。価格は1,650円(税込)と非常にリーズナブル。 この製品の面白いところは、まつ毛「だけ」でなく、「まぶた全体の土壌を整える」というアプローチを採用している点です。指でまぶた全体に塗るタイプで、アットコスメの口コミでは「目元のシワが改善された」「まぶたがしっとりする」といった、まつ毛以外の効果を実感している声も多いのが特徴です[11][12]。
2位:ラピッドラッシュ
ラピッドラッシュは、内容量1.5mlで約6,050円(税込)と一見高価に見えますが、1本で約4ヶ月も使用できるため、月額換算では約1,512円と、実は非常にコストパフォーマンスが高い製品です[13]。 日本人の肌に合わせた低刺激仕様(5つのフリー処方)も嬉しいポイント。独自成分「ヘクサチン1複合体」がまつ毛の補修を助けます。細筆タイプで塗りやすく、長期的にしっかりケアしたい人に向いています。
3位:セザンヌ まつげ美容液EX
とにかくコストを抑えたい、という方に圧倒的におすすめなのがセザンヌです。 価格はなんと550円(税込)[14]。この価格でありながら、11種類の保湿成分を配合し、6つのフリー処方で敏感肌にも配慮されています。全国のドラッグストアやマツキヨで手軽に購入できるのも大きな強みです。まずはまつ毛美容液というものを試してみたい、という方の入門編として最適でしょう。
| 製品名 | 価格帯(税込) | 月額目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| UZU BY FLOWFUSHI | 約1,650円 | 約825円~ | VOCE検証1位。まぶた全体をケア |
| ラピッドラッシュ | 約6,050円 | 約1,512円 | 4ヶ月持つ長期コスパ。低刺激 |
| スカルプD ボーテ | 約1,650円 | 約825円~ | 育毛研究の知見。ハリ・コシ補修 |
| セザンヌ | 約550円 | 約550円~ | 最安値。11種の保湿成分 |
| キャンメイク | 約825円 | 約825円~ | 24種のうるおい成分。チップが使いやすい |
| マジョリカマジョルカ | 約1,045円 | 約1,045円~ | 濃密美容液。マスカラ下地にも |
まつ毛育毛剤・美容液の賢い選び方【3つのポイント】
ここまでランキングを見てきましたが、結局どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。元SEの視点で、選ぶための論理的な「判断軸」を3つにまとめてみました。
ポイント1:成分で選ぶ(ペプチド、保湿成分など)
製品の「効果」は、配合されている「成分」によって決まります。
- 本気で育毛したい: 「ビマトプロスト」(医療用)。
- ハリ・コシ・長さをケアしたい: 「ペプチド系成分」(ラッシュアディクト、EMAKEDなど)。まつ毛を補強し、成長をサポートします。
- 保湿・ダメージケアをしたい: 「ヒアルロン酸」「パンテノール」(セザンヌ、キャンメイクなど)。日々のメイクやクレンジングによるダメージをケアします。
自分が何を一番重視するのかを明確にし、その目的に合った成分が入っているかを確認するのが合理的です。
ポイント2:塗りやすさ(筆タイプ、チップタイプ)
これは意外と重要です。スキンケアは「継続」が命。使いにくいと、結局面倒になってやめてしまいます。
- 細筆タイプ(ラッシュアディクト、EMAKEDなど): まつ毛の生え際にピンポイントで塗りたい人向け。アイライナーを引く感覚に近いです。
- チップタイプ(セザンヌ、マジョマジョなど): まつ毛全体に美容液を絡ませるように塗りたい人向け。マスカラのように使えます。
- 指で塗るタイプ(UZU): まぶた全体をケアしたい人向け。
ご自身の性格や、普段のメイク習慣に合ったものを選ぶと継続しやすいです。
ポイント3:安全性と価格(フリー処方、継続コスト)
目元は非常にデリケートな部分です。特に敏感肌の方は、「パラベンフリー」「シリコンフリー」「合成着色料フリー」といった、低刺激処方(フリー処方)を謳っている製品を選ぶと安心です[13][14]。
そして、最も重要なのが「価格」です。
まつ毛ケアは、AGA治療とも似ていて、効果を実感・維持するためには最低でも3ヶ月以上の継続が必要とされています。 1本あたりの価格が高くても、容量が多くて長持ちする製品(ラピッドラッシュなど)もあれば、安くてもすぐになくなる製品もあります。
「1本あたりの価格」ではなく、必ず「1ヶ月あたりのコスト」で比較し、ご自身が無理なく継続できる価格帯の製品を選ぶことが、失敗しないための最大のポイントだと私は分析します。
まとめ:自分に合ったまつ毛ケアで自信を持とう

今回は、2025年最新のまつ毛育毛剤・美容液ランキングについて、私のリサーチ結果をまとめてみました。
- 最高の効果を求めるなら: グラッシュビスタ(医療用)。ただし、コストと副作用(色素沈着など)のリスクを理解し、必ず医師の処方を受けること。
- 効果と実績(長さ・濃さ)を求めるなら: ラッシュアディクトや EMAKED などのプレミアム美容液。
- コスパと総合力を求めるなら: UZU BY FLOWFUSHIや ラピッドラッシュ。
- 手軽さと安さを求めるなら: セザンヌや キャンメイク。まずはドラッグストアで試してみる。
まつ毛が健康でイキイキしていると、目元の印象が変わり、自分に自信が持てるようになりますよね。それは髪の悩みとも共通する部分だと思います。
Yuki高価な製品でも、安価な製品でも、一番大切なのは「自分の肌に合うか」そして「継続できるか」です!

